Bデータベース技術(SQLって何?)Bもわからない。今までデータベースは大得意だった。 ただし、日本型データベースである。 インターネットサーバーはすべてMicrosoft社一色に固めたので、 WEBデータベースもMicrosoft社の提供している技術で、と思った。 当時、Microsoft社はインターネット技術への乗り遅れを挽回しようと必死だった。 次々と設計変更や仕様変更をしているのが、素人目にも明らかだった。 皆さんは、ASP(Active Server Pages)はご存知だろうが、IDCという技術はご存知だろうか? Microsoft社がASPを投入する前、発表したデータベース技術だ。 IDC(Internet Database Connector)の略である。 わたしの今の知見で説明するとASPは、HTMLの拡張で、<%・・・%>のタグにVbscriptやSQLの記述をしていき、 WEBサーバーのIISに認識させるタグ言語である。 IDCはこの技術以前の言語で、SQL文などのパラメータを記述したテキストファイルを読ませて ODBC経由でデータを取得して表示するもので、お世辞にもデータベース技術と言えるものではなかった。 IDCとは名前負けである。 今は.NET技術とかでJavaに喧嘩を売っているMicrosoft社でも今から7年前でこの程度の技術だったのだ。 今でこそODBC(Open DataBase Connectivity)だのSQL(Structured Query Language)だの普通の言葉として言えるが 当時は、何のことを言っているのかさっぱりわからなかった。 日本型データベースのスペシャリストと自負していたのに、恥ずかしい。 いや、思えばこの頃から、アメリカのデファクトスタンダードという名のローカル技術が世界を席巻し始めていたのだ。 IDCをいじる関係上、先にODBCを知った。乏しい文献や技術情報をあさった。 やっと、手順そのもの(概念はいいから、手順を教えろよ!)を書いてあるものを見つけた。 大体において、マニュアルというのは、概念から入っているが、間違いと思う。 まず、機械的に手順をやらせて、操作に慣れた頃に、「実は、これはこれこれこういう意味だったんですよ。」と 教えたほうが絶対にわかりやすい。 本などでは、そこまでやるとボリュームが多すぎるのだと思うが、 インターネットでのWEBマニュアルはこうあってほしいと思う。 紙面の制約なんて無いのだから。 話を元に戻そう。 マニュアルによると (これもMicrosoft社の)ACCESSをインストールしろという。 ODBCの設定をWindowsのコントロールパネルのODBCというアイコンから行えと・・・ これがどうしたの?ODBCの設定を行っても、自分が何をやっているのかさっぱりわからない。 これで、SQL文の発行をIDCが受け入れる準備ができましたというのだが、何を言っているんだろう? SQLって?結局、SQLを理解しないと、何も進まないことがわかった。 SQLとは、データベースをいじるための言語である。 何しろMicrosoft社のEXCELも「あんなものは素人の道具だ」と馬鹿にしていたのでACCESSだって触ったことが無い。 情報システム部門の中には、SQLを理解する人間が4,5名いた(たったの?)。 ご存知の方もいると思うが、昔のメインフレームの言語は、データベースと一体化していて、SQLの様にデータベース部分のみを記述するものではないのだ。 SQLがわかる人に女子大を出たての女子社員がいたので、恥をしのんで「SQLがわからないので教えてくれ」、と聞きにいった。 そうすると、薄い一冊の本を貸してくれた。SQLの文例と問題集であった。 わたしは経験的に拒否反応を示した。 えっ?マニュアルじゃなくて一般的な技術書じゃないか?こんなものを勉強してもわからない。 わたしはソフトのマニュアルが欲しいんだ、ここをこう押すと、こうなって、というもの。 EXCELだってマニュアルがあるじゃないか?ああいうのはないのか? ・・・無いらしい。 わたしは観念して、貸してくれた薄い本を通勤電車の中で2週間かけて読破した。 その途中で尿管結石の入院を挟んでいるから、時間的に少し余裕があった。 問題も実際に紙に書いて解答してみた。 一応の理解はしたつもりだが、だからWEBデータベースが作れるかというと話はそう単純ではない。 ![]() ![]() |
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