40歳からのインターネット入門B

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ASPでデータベース作成

IDCでのデータコネクトには成功し、稚拙だが、SQL文を発行して、データを表示するくらいはできるようになった。 ところが、その時期には、Microsoft社はもう、IDCを捨てて、ASP(Active Server Pages)に走っていた。

やれやれ、また、一からやり直しだ。 でも、とにかくデータを置き換えないと・・・。 そればかり考えていた。

法律学でも何でもそうだと思うが、ひとつの知識が閉じて存在することは少なく、 すべての知識は有機的につながっている。 だから、ひとつの面から攻めていっても、不明な部分は多く残る。 今度は別の切り口で知識を習得する。

すると、以前に学んだけれども、わからなかったことと重複することが別の視点から書いてある。 それでも理解できないものもある。きっと人生の終わりまで理解できないこともたくさん、 いや、理解できる知識領域なんてほんのわずかだろう。

でも、自分が解決しなければいけない課題に直面すると人間はその知識を習得しようとする。

例えば、日本人が英語が不得意なのは、島国で地べたに張り付いて生きる農耕民族だからである。 韓国のほうが英語は話せる人が多い。大陸からの刺激があるし、彼らは騎馬民族であり、 他民族とのコミュニケーションが必要だからという”血”の部分が根底にある。 アケリカ大陸へ移民した人たちが他国語を学べるのは、必要に迫られたからである。

また、知識でもうひとつ大切なのは、熟成期間だ。 お酒を造るのに発酵する時間が必要なように、生の知識を習得してもすぐに自分のものとして身に着くわけではない。 有機的に知識が自分の中で熟成するのを待たねばならない

また、もうひとつ大事なのは、自分が読むことから知識を得られるタイプなのか、 人から聞くことでの方がよけいに知識を得られるタイプなのかを知ることだ。

どうやって判断するかは、電話に出た人を声でわかるか、その人の声を頭の中で連想できるか、 ものまねが得意かどうかだ。つまり耳の感受性が目よりも高いかどうかなのだ。 文献を読んでもわからないが、人と話すことですぐわかることもある。 そういう人は学校の授業が向いているセミナー等にでることをお勧めする。

不幸にしてわたしは周囲にインターネットに詳しい人もおらず、 文献やインターネットでしか知識が得られないという環境にあった。

わたしはデータベース構築のために先にあげた3つのこと(HTML技術、ネットワーク医術、データベース技術) を同時にやり始めた。

同時にというのは、ひとつのことに飽きたら、別のことを、飽きたら別のことをというように 、つまり、学校給食で指導されている「3角食べ」をやっていた。

ひとつは、IDCからASPへの置き換えをやるのに、 HTMLの知識もキャッチアップしようとした。 Frontpageに頼っては駄目だ。HTMLを直接書いて、 例えば、tableタグを読んだら、表の形までわかるようにならねば駄目だと思った。

二つ目は、データそのものの解析と移動である。 当時BASICからテキストファイルに落ちていたデータベースの元データをCSV化して、 ACCESSのテーブルに入れ替えることをやった。

三つ目は、ASPの概念を実際にwebサーバーからクライアントのブラウザに表示させる検証である。 ASPの参考書(当時は1冊しかなかったが)を読みつつ、 何度もソースをちょこちょこと直しては、どう表示されるか調べた。

何日か徹夜もした。そうしないと、40歳を過ぎた頭では、知識が身に付かないのだ。

かくして、データベースは、見てくれはともかく、データ検索と表示が可能になり、 組合員へ「正式にパソコン通信を廃止し、ホームページへ会員サービスを移行する」という案内が出せた。

それには、おまけも付いた。他社のインターネットも閲覧でき、メールサーバーも導入したので、 インターネットメールアドレスを組合員に無制限に配ることができた。

98年当時では、最先端とまではいかないが、かなり進んだ機能を盛り込めたと自負している。

 
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