とりあえずインターネット入門まず内容はさておき、インターネットのホームページを作らねばならない。 やろうとしていることは、 現在パソコン通信で提供している組合団体のメニュー(掲示板・フォーラム・データベース)を そのままWEB化すること。 レンタルサーバーなんてサービスは当時無かったか、あっても設定が難しく高価だった。 自分でサーバーを立てることしか頭に無かった。 いろんな本を読み漁り、インターネットでの情報公開に必要なスキルを調べていくと次の3つに大別できることがわかった。 これはまったく肌で感じたことだが、世の中の定義とそう違っていないと思う。 @WEBコンテンツの構築技術 Aネットワーク技術 Bデータベース技術 の3つである。 しかしこれらを40代の衰え始めた頭でマスターするのは並大抵のことではない。 いままでパソコンのパワーユーザーだったつもりだが、これらについてはまったくの素人だ。 このページをご覧になっている40代以降の皆さん、心配はいらない。 わたしのやったことぐらいはどなたでもできると思う。そう思って読んで欲しい。 @WEBコンテンツの構築@については、HTMLが書けること以外に、デザインや画像も入るだろう。 スタイルシート(CSS)、javascriptなどの理解(かくいうわたしは現在でも本当のことは理解していない)も必要だ。 クールなサイト(このクールという言葉もインターネットで初体験)を見て、ソースをパクる。 背景色やテーブルの色を変えてみる。 この頃使っていたソフトはMicrosoft社(実際には買収した会社の製品)のFrontPageだった。 何とか格好は付く。でも後に痛感したが、この時に回り道でも、HTMLの基礎から勉強しておけばよかったと後悔した。 結局、HTMLをエディタでいじることができないとどうにもならないと知り、勉強しなおすことになるが、 当時はとにかくFrontpageを使って、いろいろな機能が使えればよかった。 掲示板作成機能やフォーラム構築、フォームメール(ブラウザのフォームから入力した内容をメールに変換、送信するものらしい)など。 とりあえずその辺は、独自サーバーを立ち上げれば何とかなりそうだ。 Aネットワーク技術とハードウェアAについては本当に困った。 LANもろくにわかっていないのだ。会社のLANがTCP/IPで構築されていたのがせめてもの救いだ。 くだんのパソコン通信のサーバー会社から、 「弊社でサーバーを立ち上げますからすべてお任せください。データベースもお作りします。」という申し出があったが、 こうなったら意地でも独力でインターネットに船出だ。 サーバーのスペックと見積りだけその会社から貰った。 サーバー?パソコンなのか? ・・・はっきりいってハードなのかソフトなのかもわからなかった。 かろうじて「WINDOWS NT 4.0」という文字で、これはWINDOWS95に似たもので、プロの人が使うソフトだなと思った(実際にはこれがサーバーと言われるものだった)。 サーバーはWindows95がわかれば何とかなるだろう。 Microsoft社ですべてのソフトを統一したほうが無難だと思った。 サーバーのソフトがNT4.0なら、WEBサーバー(これもわからなかったが、ページを吐き出すための仕事をするものらしい)は 付属のIIS(Internet Information Server)にしよう。 結局、サーバーは大嫌いな情報システムの人間に頭を下げて、スペックを見てもらい、 業者を紹介してもらった。 でも、その業者に払うのは、初期のハードウェア設置とソフトのインストールまでだ。 コンサルティングしてもらう金は無い。 次に、回線はどうするんだ? 当時わたしはOCNというNTTのサービスを知った。 今でもOCNというが、そのサービスは創業期のもので、専用回線の低価格化で中小企業を狙ったものだ。 OCNで常時接続は当時、神奈川県藤沢市と岐阜県大垣市だけで試験的に実施されていた。 NTTのセミナーに行くと、これからはインターネットという”情報コンセント”を引くのだ。と言っていた。 今ではお話にならないが、128KBPSのベストエフォート(帯域保障ではない)での常時接続である。 それでもISDNの倍のスピードである。月額5〜6万円したと思うが、これしか選択肢は無かった。 ほどなく東京都内もOCNのサービス地域となり、配線工事を申し込んで、届けられたサーバー類の設置をして接続した。 サーバー類の設置は、既に自作パソコンで経験していたから、苦にならない。 ソフトウェアのインストールは業者にお願いした。 ターミナルサーバーを繋いで、OCN回線とサーバーを接続する。 IPアドレスの書いた書類で設定方法を確認しながら、接続した。 OCNのマニュアルによるとMicrosoft社のDNSは動作しない、らしい。 おいおい、まてよ、早くもMicrosoft社オンリーの構想が崩れる。 BINDという元々はUNIX系のDNSを導入しろという。 試行錯誤し、NTTにも電話を何度もして、何とか接続できたが、前途多難な苦労だった。 ![]() ![]() |
おすすめ
|
Copyright(C) 2004 - Akio Yutobi All rights reserved.