ミノルタ(現コニカミノルタ)のオートフォーカス一眼レフ1985年に発売された「α-7000」が大ヒットし、オートフォーカス一眼レフの代名詞になった。 発売当初は、バカチョンカメラ(注意:差別用語だが、当時の用語でこういったのであえてそのまま使わせてもらう、他意はない)に慣れた若い世代にステップアップとして使ってもらおうということで若い世代がターゲットだった。
ところが、実際には中高年の老眼になりかけた往年のカメラ・マニアに受け入れられた。 当時、中高年だった購買層はもともと若い頃空前のカメラブームを経験した世代で、年をとってからもカメラが趣味の人が多かった。 ところが、年をとり老眼が進み、目のピントのズレとともにカメラのフォーカスも苦手になるという人が多く、オートフォーカスはこの点で受け入れられたのだ。
99SHOPのお惣菜100円ショップは元々スーパーの軒先や体育館などを借りてイベントとして行われていた小間物ショップの屋台だったものが、常設のものに変わった。 最近では、「これも100円か?」というほどの品揃えで、盛況である。
100円SHOP乱立のマーケットにおいて、99円ショップというものがある。 他の100円ショップとは多少、雰囲気が違う。 食品がやたらに多いのだ。
99円SHOPは、経営母体が食品スーパーで、オーナーがアメリカで99セントオンリーストアーを視察した。 日本でこれを食品を柱にして展開したら面白い、とひらめいたのが 始まりだそうだ。
生鮮食料品の99円均一を実現し、従来の100円均一ショップの範疇から日常の生活用品を中心としたものへと進化することに成功した。 売場面積の60%以上が生鮮・日配・菓子・食品だという。
野菜などの仕入れも一般のスーパーとは違って規格外の農作物も仕入れるという。 何故なら、常に99円で売る必要があるからである。 野菜の相場が高いときでも、99円に野菜をパッケージングし直すことで、規格外の野菜でも立派に商品化できる。 規格外の野菜も買い取ってくれるということで生産農家にも受けがいいし、環境にもやさしい。 お客様にも喜ばれて、まさに一石三鳥である。
99円ショップのお惣菜は、もともとは老人をターゲットにしたものではないのだが、 サバの味噌煮からひじきの煮物など一通り揃っている。
「少量で充分。2人しかいないので材料を買って作るとかえって高くついてしまう。」という老夫婦所帯に受け入れられた。 これは新しい発見である。
バスクリンこれは営業戦略ではないが、副産物がメイン事業になったものである。
ファナックが富士電機より大きくなったようなもんである。
津村順天堂(現ツムラ)はもともと奈良の大和地方の旧家だった。 創業者の津村重舎は、母方の実家に伝わる漢方の婦人薬を、 産婦人科医の佐伯博士による改良を施し、「中将湯」として売り出した。 業績は拡大したが、中将湯を製造する過程でできる生薬の副産物が余ってしまう。
昭和5年に、津村重舎はこの副産物を家に持ち帰り、夏の頃、風呂に入れてみた。 すると、子供のあせもが直った。さらに冬になれば、温泉のような保温効果があることがわかった。 そこで、この副産物を入浴剤として売り出した。 これがバスクリンの始まりである。 ![]() ![]() |
おすすめ
|
Copyright(C) 2004 - Akio Yutobi All rights reserved.