上司の行動5類型と病気の関係-2
前ページで説明した5類型をアンケート調査をして、病気との相関関係を研究した学者がいる。
結果は左の通りである。前ページで思い浮かべていただいた会社の上司は果たしてどんな病気にかかりやすいだろうか?
A 人にも業績にも関心が薄いタイプ
癌にかかりやすい
B 人への関心が強く業績への関心が低いタイプ
糖尿病にかかりやすい(甘いことばかり言っているから)
C 人への関心が薄く業績への関心が強いタイプ
心臓疾患や脳卒中など循環器系の病気にかかりやすい
D 人への関心も業績への関心もほどほどのタイプ
喘息など呼吸器系の病気にかかりやすい
E 人への関心も業績への関心も強いタイプ
きわめて健康である
間欠泉効果

業績に対して与えられるREWORDはどうあるべきか?
リワード=報いとは、この場合単なる金銭的な報奨金だけではなく、旅行やねぎらいなど広義の報われる行為をいうし、
上司から誉められること、あるいは部下がやった業績に驚いてみせることもリワードである。
これらはすべて、間欠泉的に与えるべきである。間欠泉とは、いつ吹き上げるかわからない(予測が付かない)温泉のことであるが、
間欠泉の様に突然実行されることをいう。
誕生日のプレゼントだって、こっそり用意してくれていきなり渡してびっくりさせたほうが嬉しい。
大企業の報奨制度によくあるのだが、毎年一定の時期に全事業部からの申請を審査してランク付けをして報奨を決定するシステムがある。
表彰される側は、上司から表彰の進捗について逐一報告をもらう。
「事業部からの申請の候補に入っていてね、多分通るから楽しみに。」とか余計な経過報告が入る。
「全社からの申請のバランスを査定して、君の案件はCランクということになった。5万円ほどになるはずだ、よかったね。」
と金額まで事前にわかってしまう。表彰される時期も年末や年度末と最初から決まっている。
これでは報奨を受ける側の人間に喜びが少ない。
大企業では難しいが、新興企業では、間欠泉効果のことをよく考えていて、いろいろな報奨制度を持っているところが多い。
しかし、ノウハウは当然ながら、褒賞される従業員には知らされていない。
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