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支持顧客層の変化

先ほどのエメロンの話にはおまけがある。

時は2004年。

エメロンシャンプーとリンスで育った世代、つまり、団塊の世代前後の皆さんだが、 構造的な問題を抱えている。

それは、グループサウンズ現象と言い換えてもよい。

指示された商品は、支持した世代とともに年老いていく。

グループサウンズを支持した世代は、団塊の世代の女性だ。

彼女らが結婚していくにしたがって、ファンは減少していく。

エメロンの場合は、「髪の毛」がマーケットなだけに話は深刻だ。

つまり、中高年世代になった皆さんの髪の毛はだんだん薄く寂しくなってゆく。

ということは消費量も減っていくのだ。

 

現在、シャンプー・リンスは日本リーバやP&Gの海外勢におされて、花王、ライオンは劣勢だが、 アジエンスを知っておられるだろうか?

あのシャンプーは花王のブランドである。

ところが、テレビCMにはいっさい「花王」の文字は出てこない。

あたかも外資系の製品のように見せるのが戦略となっている。

エメロンにとってみれば、あの時代に築き上げたブランドイメージが今は弱みになっているのだ。

 

この現象は、主婦の友、婦人倶楽部といった、婦人雑誌、例の家計簿が付いているやつだ。

これら婦人雑誌は、「お母さんが読んでいた雑誌」として、最近の若い「主婦」は見向きもしなくなる。

かつて支持されたタイガースなどのグループサウンズや田原俊彦などのアイドルも、 うまく支持層を開拓できなければ、消えていくしかない。

榊原郁恵のように、巨乳アイドルから、オバドルへの転進を遂げることができる例はあるが・・・。

今では保守反動評論家として小気味のよい論壇を張っている、小林よしのり氏は、

少年ジャンプの漫画「東大一直線」の中で、榊原郁恵のことを

クリープを入れないコーヒーなんて、おっぱいのない榊原郁恵のようなもの」と表現していた。

目からウロコが落ちたような鋭い指摘だった。

しかし、今、榊原郁恵におっぱいを期待するファンはいないであろう。

まとめの表

業態転換と顧客チャネル変換
■業態転換と顧客チャネル変換がうまくいった芸能人
薬丸裕英 ジャニーズ系アイドルから子持ちおじさん系キャラへ
服部真湖カネボウ化粧品のキャンペンガールから英語を武器にキャスターとして転進
■駄目だった芸能人
田原俊彦一時、俳優として人気復活したが、やはりアイドルの域を超えられなかった
近藤真彦 アイドルからレーザーを目指したが、今一歩かな? どうしても売れていた頃の中高生イメージがあり、キムタクより年下に見えてしまう。
■今後注目の芸能人
福山雅治美形男性ボーカルで、若い子に人気だが、40代でいかにオバサン層を取り込めるかがカギ。ラジオを中心に根強いファン層を持っているのは強み
松浦亜弥ほうっておいたら天地真理になってしまいかねない。体格的にもオバサン向きではあるので 榊原郁恵並みの転進が可能かどうか?

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